ホームステイ受け入れ
こっこ、元気?
この前話していた留学生が帰ったよ。ほっと一息。長かった一週間でもなく、短かった一週間でもなく。ああただ一週間という感じの一週間だった。
この凍える京都に来たのはハワイからの十三歳。長い黒髪をピンクのニット帽で包んでにっこり集合場所に立っていた。そしてそれは寒い家の中でも同じで、最初は寝るまでずっとダウンコートと帽子着用で過ごしていたんだよ。寒かったんだね。うちは築百年の町家だし、全室畳だから床暖房もないしね。
来る前にどんな子だろうって心配したけど、”髪の毛一本落ちてないわー”とママが感心するほどの行儀良さ。部屋やお風呂のゴミや髪の毛を拾ってコンビニの袋に包んでそっと捨ててあるの。いつもやってるのかなぁ。
フラダンスと自然を愛する姿勢正しいナイスガール。その上行儀もいいなんて、ほぼ同年代として分が悪い気もしたけど、それを上回るフレンドリーさですぐ仲良くなれた。私英語は大得意ではないけど、向こうでの生活を聞いたり写真を見せ合ったりした。兄弟が四人もいるんだって。
ところが到着二日目にママがインフルエンザ発症。実は前の週に私がかかってて、中止も検討したんだけど受け入れやりたさにお医者さんのオッケーを握りしめてスタートしちゃったのよ。
可哀そうなのはママで、頓服を飲みまくって朝ご飯だけ出したら、私達とは距離を取って待機して、まるで飼育係。
学校側も頑張ってくださいって言うんで、ご飯は外食で対応したよ。大家さんが仲良しだから車出してもらって、ママは喉が痛むからお店ではお金払うだけ。私も責任あるから猛烈にレヒア(留学生)に話しかけまくって頑張った。
レヒアはなぜかうちの食事をあまり食べなくて、朝ご飯はスクランブルエッグとソーセージみたいなのにもしたけど、ずっとダメなのだけが唯一悩ましかった。それがこの外食で天ぷら屋さんに行って海老天に火が付いたのか、いきなり毎日海老天世界。天ぷら、お寿司、うどん、定食屋…。
普段は外食をあまりしない我が家なんだけど、今回ばかりは毎回デザートもたのんでよくうて、私的には大ラッキー!
しかし学校のプログラムとして”グローバル人材交流”と掛け声がすごいのに、こんなんでよかったのか海老天週間。で、我らの普段の生活を見せるのが手始めの文化交流かというところかと、最終日にはレンタルの着物を着せてあげて、街中散歩にお連れしてみた。これ今京都観光で流行ってるねん。
フラの賜物か草履でも上手に歩き、レヒア喜ぶ。写真を盛んに撮った後(SNSは全世界傾向)ほぼ中身は服だけの荷物を抱えて爽やかに帰っていかはったよ。
そうそう、家族にネット電話してるときちらっと見えたんやけど、柔医のおうちは後ろの壁が見えへんくらい広いねん!彼女起き入りにアップルジュース(日本のは色が綺麗らしい)と抹茶キットカットをお土産に、この夏休みくらいにアローハしに行ってみたいなぁ。